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社会主義という問い
社会・経済

社会主義という問い

意味と歴史、共産主義との違い、ソ連・中国・北欧・日本の歩み、民主主義や資本主義との関係と現在の論点を読み解くレポート

「社会主義」という言葉ほど、人によって思い浮かべるものが違う言葉はめったにありません。 旧ソ連の行列と監視社会を連想する人もいれば、北欧の手厚い福祉や無償の教育を思い浮かべる人もいます。 アメリカでは若い世代の過半数が社会主義に好感を持つという世論調査が出る一方、日本では「日本こそ最も成功した社会主義国だ」という皮肉めいた言葉も語られてきました。 本書は、社会主義という言葉が背負ってきた二百年の意味の重なりを、定義・歴史・比較・現在の論点という順に解きほぐすレポートです。 各国政府の公的統計、国際機関の報告、学術研究、主要な報道を確認しながら、賛成と反対のどちらか一方に肩入れせず、理想が人々を惹きつけた理由と、実験がつまずいた理由の両方を同じ重さで扱いました。 ■ダイジェスト目次(全23章より抜粋) 第1章 社会主義とは何か 一文で言える定義から始めよう 議論のすれ違いの原因になる「言葉のズレ」を最初に整理できます。 第4章 社会主義と共産主義はどこが違うのか 最も混同される二つの言葉の境界線 ニュースや教科書で出会う用語を、自信を持って使い分けられるようになります。 第6章 ソ連型計画経済の実像と崩壊 行列と停滞は偶然ではなかった 計画経済がなぜ行き詰まったのかを、経済の仕組みから理解できます。 第8章 北欧モデルは社会主義なのか 高福祉の国は、実は市場経済の国だった 「北欧を見習え」という議論を、税負担や労使関係の実態から検討できます。 第11章 中国社会主義の現在と問題点 社会主義の国に、なぜ大きな格差があるのか 中国の体制を、看板だけでも本物だけでもない視点で読み解けます。 第17章 民主主義と社会主義 対立するのか、両立するのか 政治の決め方と経済の仕組みを分けて考える視点が身につきます。 第20章 日本の社会主義・後編 「最も成功した社会主義国」論を検証する 日本の雇用慣行や税と社会保障を、国際比較のなかで捉え直せます。 ■本書で扱う主なテーマ ・社会主義の定義と三つの柱、主な類型 ・空想的社会主義からマルクス、ロシア革命、ソ連崩壊までの歴史 ・社会民主主義と民主社会主義、北欧モデル ・中国、ベトナム、ラオス、キューバ、北朝鮮、ベネズエラの現在 ・国家社会主義やファシズムとの違い、政治思想の中での位置づけ ・資本主義や民主主義との比較 ・アメリカと日本における社会主義の歩み ・象徴と文化、人工知能や気候危機をめぐる新しい論点、学ぶための本の選び方 ■こんな方におすすめです ・社会主義と共産主義の違いを説明できるようになりたい方 ・ニュースで見る中国やベトナム、キューバの体制を理解したい方 ・資本主義と社会主義のどちらがよいのかという議論を冷静に考えたい方 ・日本の社会保障や格差の問題を、世界の歴史の中で考えたい方 ・教養として近現代の政治思想を学び直したい方 全23章・約12万字。 本書を読み終えるころには、社会主義という言葉を賛否のレッテルではなく、歴史と制度の具体的な選択肢として語れるようになっているはずです。

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